このページでは、酢と鰹節の栄養と健康効果について
学習しましょう。
酢

酢が健康に良いというイメージは、
すっかり定着していますね。
健康を意識した酢のドリンクなども、
数多く販売されています。
実際のところ、酢にはどのような健康効果があるのでしょうか。
酢の健康効果
1.コレステロール値の低減
酢は、血中のコレステロール値を下げる効果があることが、
以前から確認されています。
ただし、酢を取ればすぐにコレステロール値が改善するわけではなく、
長期間摂取することで効果が出ます。
酢でコレステロール値を改善したいなら即効性は期待せず、
長期的に取り入れるようにすると良いでしょう。
2.血圧を下げる
定期的に酢を取り入れる人は、
血圧が低い傾向があるという報告があります。
血圧を下げるのに有効なのは減塩ですが、
酢を取ることでも血圧改善に効果があるようです。
3.血糖値の上昇を抑える
食事をすると、一時的に血糖値が上がります。
時間が経つと戻りますが、
インシュリンの作用不全が起こると高血糖が続いてしまいます。
これが糖尿病です。
食事と一緒に酢を取ることで、
食後の血糖値の上昇が緩やかになったという報告も出ているので、
酢は血糖値のコントロールにも効果があると言えます。

4.肥満の予防
酢を継続的に取ることで、
内臓脂肪の低下や体重の低下に効果があります。
酢に含まれている酢酸は、
脂肪酸の燃焼とエネルギーの消費の両方に作用します。
5.抗酸化作用
黒酢は、米酢やリンゴ酢に比べ、
抗酸化作用が高いと言われています。
また色の濃いバルサミコ酢はポリフェノールを多く含み、
アンチエイジングにも期待できます。
酢の取り方
酢による健康効果を期待したい場合、
継続して摂取することが大切です。
1日あたり15mlぐらいを目安に、
数週間取り入れてみましょう。
水に溶かしてドリンクにして飲んだり、
料理やドレッシングにして使うのがおすすめです。
なお、市販の酢のドリンクは糖分が加えられているものが多いので、
血糖値が高い人はこれらは控えた方が良いでしょう。
原材料をよく見て購入することをおすすめします。
鰹節

鰹節はメインの料理になることはないものの、
冷奴やごはんにかけたり、ダシを取るのに使ったりと、
何かと出番が多い発酵食品です。
鰹節の栄養
タンパク質
鰹節は高タンパク、低脂質です。
鰹節は水分が抜けているので、
重量の実に8割近くがタンパク質となります。
そのため、筋トレをしている人にも活用できる食材です。
必須アミノ酸
鰹節には、人間の健康を維持するのにか欠かせない、
必須アミノ酸9種類が全て含まれています。
必須アミノ酸のうち「ヒスチジン」は、
食欲の抑制と、ストレス軽減に効果があると言われています。
そのため、ダイエットにも活用できる食材です。
ミネラル
鰹節は、カルシウムやマグネシウム、カリウムといったミネラルが豊富で、
骨の形成や身体機能の調整に役立っています。
だしがらも食べよう
ダシを取った後のだしがらにも、
タンパク質がたくさん含まれています。
捨ててしまってはもったいないので、
醤油やみりんなどで調味してふりかけにするなど、
料理に活用してみましょう。
次のレッスンでは、甘酒とヨーグルとの健康効用について解説します。