
万能調味料として人気がある塩麹。
塩麹は市販でも購入できますが、
自宅でもつくれます。
材料がシンプルな上に、
つくり方も簡単なので、誰でも上手につくれます。
つくって冷蔵庫に入れておけば、
肉や魚の仕込みにいつでも使えて便利です。
このレッスンでは、塩麹のつくり方と、
塩麹を使ったレシピを解説します。
塩麹のつくり方
【材料-できあがり約500g分-】
- 米麹 200g
- 塩 60g
- 水 250〜300ml
※米麹は生でも乾燥でも可能。
水の量で調整してください。
【準備する道具】
- 保存容器(※)
- ボウル
- スプーン
※保存容器は煮沸消毒しましょう。
【つくり方】
1.米麹と塩を混ぜる
ボウルに塩麹を入れて、しっかりとほぐします。
塩を入れ、清潔なスプーンなどでよく混ぜてください。
生麹を使用する場合は、
スプーンよりも手の方がほぐしやすいでしょう。
2.水を加える
1に、水を加えて混ぜます。
水の分量は、麹がひたひたに浸かるぐらいが目安です。
生麹よりも乾燥麹の方が水を吸うため、
乾燥麹を使う場合は多めに入れると良いでしょう。
水に浸かっていない部分があると発酵にムラができますので、
注意してください。

3.発酵させる
2を熱湯消毒した保存容器に入れ、軽くフタを閉めます。
直射日光の当たらないところに置き、
常温で発酵させてください。
発酵期間は、夏は5日間、冬は10日間が目安となります。
1日1回清潔なスプーンでよくかき混ぜ、
均一に発酵させましょう。
米麹がやわらかくなり、麹の香りが立ってきたら完成です。
その後は、冷蔵庫で保存してください。
ヨーグルトメーカーでつくる場合
自宅にヨーグルトメーカーがある場合、
もっと短時間でつくることができます。
分量とつくり方は同じで、
ヨーグルトメーカー用の容器にセットしてください。
60℃で、6時間を目安に発酵させればできあがりです。
トマト塩麹

塩麹をアレンジして、トマト塩麹をつくってみましょう。
つくり方は、上の塩麹の材料の水を、
トマトジュース(無塩)に置きかえるだけです。
できあがったトマト麹にオリーブオイルを混ぜて、
サラダやチーズにかけて食べたり、
スープの味つけに使ってください。
醤油麹
醤油の代わりに使える、
醤油麹のつくり方も学んでおきましょう。
旨みがたっぷりなので、
少しの量でもしっかりと味がつき、
食生活で塩分を減らすことができます。
【材料】
- 米麹 100g
- 醤油 100ml
- 追加用の醤油 適量
【つくり方】
消毒した容器に、米麹と醤油を混ぜてフタをします。
常温で1週間〜10日間発酵させてください。
途中、米麹が醤油を吸って水位が下がってしまっていたら、
ひたひたになるように醤油を足しましょう。
※ヨーグルトメーカーでつくるときは、
60℃、6時間でセットしてください。
塩麹を使った「鶏ハム」のレシピ
鶏のムネ肉を使った鶏ハムは、
高タンパクでヘルシーですが、
塩の量や塩抜きで失敗してしまったことはありませんか。
塩麹を使えば塩抜きの必要がなく、
簡単にできるのでおすすめです。
塩麹のおかげで肉がやわらかくなり、旨みもアップします。
【材料】
- 鶏ムネ肉 1枚(300g〜330g)
- 塩麹 大さじ2〜3
【つくり方】
1.準備する
鶏肉の表面をフォークで数箇所刺します。
ジッパー付きのプラスチックバッグ(必ず耐熱用)に
鶏肉と塩麹をいれ、鶏肉全体に塩麹が行き渡るように
なじませませてください。
空気を抜いてチャックをし、
できれば1晩冷蔵庫で寝かせます。
※好みでハーブやブラックペッパー、ガーリック、
オリーブオイルなどを入れてもおいしくできます。
※鶏の皮が苦手な人は、皮を取ってから塩麹に漬けてください。
2.加熱する
鍋に湯を沸かし、1晩寝かせた鶏肉を袋のまま入れます。
フタをしてごく弱火で5分加熱したら火を止めて、
お湯が冷めるまでそのまま放置してください。
好きな厚みにスライスして食べましょう。

低温調理器、ヨーグルトメーカーでつくる
鶏ハムは、加熱しすぎると肉が硬くなってしまうので、
鍋でつくる時は温度調整が難しいところです。
自宅に低温調理器やヨーグルトメーカーがあれば、
それらを使った方が温度調整を自動でしてくれるため、
失敗がなくやわらかくつくれます。
加熱温度と加熱時間の目安は、
60℃〜63℃で2〜3時間ですが、
肉の厚さや量によって、さらに使用機器によっても異なります。
しっかり内部まで加熱することが重要なので、
使用機器に書かれている温度と時間を確認して調理してください。
塩麹のつくり方と、塩麹鶏ハムのレシピを解説しました。
塩麹の使い方は簡単で、
塩の代わりにどんな料理にも使うことができます。
肉料理や魚料理、サラダのドレッシングに、
いろいろ使ってみてください。
次のページでは、ヨーグルトのレシピを学びましょう。