Lesson9-3 ヨーグルトのつくり方

スーパーやコンビニで、さまざまなヨーグルトが販売されていますが、
ヨーグルトも自宅でつくることができます。

自家製ヨーグルトの良いところは、
自分の好きな牛乳や豆乳、そして菌種を選べるところです。

牛乳は低脂肪乳でもつくることができ、
植物性のミルクであれば豆乳や
アーモンドミルク、ココナッツミルクでも可能です。

どのミルクを使うか、どの菌種を用いるかで、
ヨーグルトの発酵時間や硬さが変わります。

ここでは成分無調整牛乳を使った、
基本的なヨーグルトのつくり方を学びましょう。

基本的なヨーグルトのつくり方

【材料】

  • 牛乳       1l
  • 種用のヨーグルト 大さじ2〜3

【つくり方】

自家製のヨーグルトは、
雑菌の繁殖を防ぐために、
使うものを全て煮沸消毒しておきます。

ヨーグルトを混ぜるスプーンはもちろん、
保存容器を使う場合は、保存容器もしっかり消毒してください。

保存容器の消毒を省略するために、
牛乳パックをそのまま使ってもOKです。

ここでは、牛乳パックをそのまま使ったつくり方で解説します。

1.牛乳を温める

牛乳パックを開け、50ccほどカップに入れます。

取り出した50ccは使いません。

牛乳パックのまま電子レンジに入れ、
600Wで2分ほど加熱してください。

40℃ぐらいになるのが目安です。

2.ヨーグルトを入れる

種用のヨーグルトを、
牛乳パックに入れてスプーンでしっかりと混ぜます。

種用のヨーグルトは、スーパーなどに売っている
通常のヨーグルトなら何でもOKです。

※カスピ海ヨーグルトは発酵温度が低いので、
注意してください。(次の章を確認してください)

※ヨーグルトは、雑菌の繁殖を防ぐためにも、
新しく開けたものを使いましょう。

3.発酵させる

ヨーグルトがしっかり混ざったら、
牛乳パックの上部をクリップなどで留めます。

夏場はそのまま常温で発酵させてください。

冬場は気温が低いので、
鍋に水を入れて40℃ぐらいに温め、
その中に牛乳パックを入れて発酵させます。

1〜2日でヨーグルトのできあがりです。

発酵中は容器をゆすらないでください。
ゆするとヨーグルトが固まりにくくなります。

ヨーグルトメーカーを使う

ヨーグルトづくりの温度調節は、
菌種や種用ヨーグルトの種類によって最適温度が異なりますし、
夏と冬の温度差も考慮しなけらばならないので、
何かと気を使います。

家庭でヨーグルトを頻繁につくるなら、
温度調節やタイマー機能のあるヨーグルトメーカーがあると便利です。

ヨーグルトや菌種の発酵温度

  • 一般的なヨーグルト・・・40〜45℃(※)
  • ケフィア・・・     25〜30℃
  • カスピ海ヨーグルト・・・25〜30℃

※飲むヨーグルトをつくる場合は30℃

どんなミルクでつくる?

ヨーグルトは牛乳だけでなく、
さまざまな種類のミルクでつくることができます。

自家製ヨーグルトづくりに初めて挑戦するなら、
成分無調整牛乳が良いでしょう。

固まりやすく、失敗が少ないです。

牛乳の脂肪が気になる人は、
低脂肪乳や無脂肪乳を使ってもOKです。

ただし、タンパク質の量が少ない牛乳は、
固まりづらくなるので注意しましょう。

牛乳パックの成分表記を確認し、
成分無調整牛乳と同程度のタンパク質があるものを選びましょう。

「乳飲料」は固まらないので避けてください。

植物性のミルクでは、豆乳やアーモンドミルクが人気です。

豆乳は無調整豆乳を選んでください。

アーモンドミルクは、種類によっては固まらないので、
できるだけ濃いめのアーモンドミルクを選んで使いましょう。

ヨーグルトスムージーのレシピ

自家製のヨーグルトに果物や野菜を混ぜて、
スムージーをつくってみましょう。

野菜が苦手な人や、ビタミン不足を感じている人におすすめです。

ブルーベリースムージー(1杯分)

  • ヨーグルト   150g
  • ブルーベリー  20〜30g
  • はちみつ    お好みで
  • レモン果汁   お好みで

全ての材料を、なめらかになるまでミキサーにかける。

小松菜とキウイのスムージー(1杯分)

  • ヨーグルト   100g
  • 小松菜の葉   ひと束
  • キウイ     1個
  • はちみつ    お好みで
  • レモン果汁   お好みで

小松菜をざく切りし、キウイは皮をむき小さく切る。

全ての材料を、なめらかになるまでミキサーにかける。


ヨーグルトのつくり方について解説しました。

ヨーグルトを毎日食べる習慣があるのであれば、
ぜひ自家製ヨーグルトづくりに挑戦してみてください。

何度かつくっているうちに、
おいしくつくれるミルクと菌種の組み合わせや、
ちょうど良い発酵時間がだんだんわかってきます。

いろいろ試してみて、
自分のオリジナルのヨーグルトを発見してください。

次のページでは、甘酒のつくり方について解説します。