Lesson9-4 甘酒のつくり方

「飲む点滴」と言われるほど栄養価の高い甘酒。

簡単に栄養を補給でき、
健康や美容に良く、しかもカフェインレスなので、
子どもから大人まで誰にでもおすすめできる飲み物です。

市販で買う甘酒もおいしいですが、
自宅でも簡単につくれますので、
ぜひ自家製の甘酒をつくってみてください。

このページでは、つくりやすい分量の、
基本的なレシピで解説します。

甘酒のつくり方

【材料】

  • 米       1合
  • 米麹      300g
  • おかゆを炊く水 適量

※水の分量は、おかゆ1合分のラインまで。
ご自宅の炊飯器で確認してください。

※米麹は生でも乾燥でもOK。
乾燥麹を使う場合は分量を減らすか、水を多めに入れるなど、
調整してください。

【準備する道具】

  • 炊飯器
  • ふきん
  • しゃもじなど、混ぜるもの
  • 温度計

【つくり方】

1.おかゆを炊く

米を洗い、30分ほど浸水させた後、
おかゆ1合分のラインまで水をいれ、
おかゆモードで炊飯します。

炊き上がりは、ごはんがドロドロになるぐらいが理想です。

2.おかゆを冷ます

おかゆができたら、しゃもじなどで混ぜて冷まします。

冷ます温度は60℃が目安です。

温度が高いと発酵しなくなるので注意してください。

慣れないうちは温度計で計った方が良いでしょう。

3.米麹を入れる

米麹をほぐし、炊飯器に入れ、60℃に冷ましたおかゆとよく混ぜます。

4.発酵させる

炊飯器を保温モードにセットします。

炊飯器のフタは閉めずに、
濡らしたふきんをかけておきましょう。

ふきんを濡らすのは、乾燥を防ぐためです。

途中で乾いたら、また濡らしてください。

2時間に1回混ぜると温度が均一になるため、
上手に発酵します。

発酵時間の目安は、約8時間です。

炊飯器の種類や季節によって、5時間〜10時間まで変動します。

甘い香りがしてきたら少し食べてみて、
好みの甘さになったら完成です。

甘酒の火入れ

完成した甘酒は、いわゆる「生甘酒」で、
冷蔵庫で1週間ほどしか保存できません。

しかし、生甘酒は、酵素やビタミンなどが残っており
そのまま体内に取り込むことができます。

「生甘酒」にこだわりたい、でも長く保存もしたいという場合は、
冷凍保存がおすすめです。

一方で、火入れをすると冷蔵庫で2週間〜1ヶ月ほどもち、
味が安定し、甘みも強くなります。

市販されているほとんどの甘酒は、加熱処理された甘酒です。

火入れの方法は、そのまま炊飯器で20分ほど炊飯ボタンを押して加熱するか、
鍋に入れて一煮立ちさせてください。

どのぐらい保存したいか、生甘酒にこだわるか否かで、
火入れするか、しないかを決めると良いでしょう。

材料を変えてみよう

甘酒は、白米以外でもつくることができます。

人気なのは、玄米甘酒です。

玄米は白米に比べて栄養価が高く、
例えばビタミンB1は5倍、食物繊維は6倍も多く含有しています。

健康のために甘酒を飲むなら、
玄米甘酒を飲んでみてください。

甘みは白米でつくるよりも控えめになり、
さっぱりとした味わいになります。

その他、雑穀米やもち米、オートミールなどでもつくれます。

オートミール甘酒のレシピ

【材料】

  • オートミール       60g
  • 米麹           100g
  • オートミールをふやかす水 400ml
  • オートミールを冷ます水  100ml

【つくり方】

1..鍋にオートミールと水400mlを入れて火にかけ、
オートミールがお粥状になるまでふやかします。

2.オートミールが柔らかくなったら、
混ぜながら水100mlを入れ、温度を60℃まで下げます。

3.米麹を加えて混ぜてください。

4.鍋に濡れたふきんをかけ、約8時間発酵させます。

途中、温度が下がったら火にかけ、60℃を保ってください。

※ヨーグルトメーカーを使用すると、
温度調節が簡単です。

その場合は60℃、8時間にセットしてください。

途中で混ぜると、発酵が均一に進みます。

オートミール甘酒は、お米のように炊く必要がないので、
より手軽にできます。

前日の夜につくっておけば、
次の日の朝食に食べられます。

甘酒味噌

甘酒の甘さが少し苦手という人は、
甘酒味噌をつくって調味料として活用してみてはいかがでしょうか。

【つくり方】

  • 甘酒 150g
  • 味噌 100g

材料を混ぜ、冷蔵庫で1日ほど寝かせて完成。

好みで生姜やニンニクを加えてもOKです。

焼き野菜につけて食べたり、
肉や魚を漬けて焼いたり、
味噌煮込みうどんの味つけにしても使えます。

砂糖を使わない、優しい甘さの味つけになります。

ダイエット中の人にもおすすめです。


甘酒のつくり方について解説しました。

朝食やおやつの代わりに、
満足度の高い甘酒を飲んでみてはいかがでしょうか。

次のページでは、
ザワークラウトなどの「発酵野菜」のつくり方を学びます。